電子書籍専用端末であるメディアタブレットGALAPAGOSが9月末で販売を終了するようだ。
製品購入トップ | メディアタブレットストア:シャープ
http://mtstore.sharp.co.jp/index.html
日本の電子書籍市場は現在混沌としており、専用端末としては予想出来ていた結末だ。
先日Android2.3に載せ替え可能になったが、結局意味があったのかどうか。
同じく専用端末であるSonyのReaderも間違いなく売れていないだろう。
GALAPAGOS自体はAndroid端末でブランドが存続しており、 アプリについてもメディアタブレットで使われているものと同等のものがある。
こちらの先行きも明るいわけではないが、個人的には他のサービスより使いやすいので、SHARPには頑張って欲しい。
#そう言いつつ未だに1冊しか購入していないが……
電子書籍の向かう先――主役不在で離陸せず、シャープは専用端末撤退
http://www.toyokeizai.net/business/industrial/detail/AC/cf641462896a4177dac048e8620035c7
上記記事で書かれているように、今の日本での電子書籍関係の状態は酷いものである。
サービスが乱立しているというのもあるが、一番の問題はやはり本自体の価格だろう。
紙の本より安くならないと普及はしない。
出版社側が本の定価販売を頑なに守ろうとしているようで、気軽に買えるものが少ない。
結果、売れないことで品揃えはなかなか増えず(特に新刊)、客も定着しない。
電子新聞も同じである。日経や朝日が電子版を出しているが、通常の新聞を購読しているのが前提の、酷い値段設定だ。
そろそろ来るかと何度も言われつつ、Amazonの電子書籍サービス(Kindle)が全然日本に上陸出来ないのは、この辺りが原因のようである。
返本制や再販制とやらで定価販売が前提という、日本における従来の紙の本の売り方にも問題があるのかもしれないが、その是非についてはここでは置いておく。
二度目三度目の電子書籍元年だとか何とか言うのは良いが、どこかが思い切った方向に舵を切らないと電子書籍の普及は全く進まない。
どこかの出版社がAmazonと組んで電子書籍の価格破壊をもたらせば、一気に変わってくると思うのだが……さてどうなるやら。
電子書籍の普及を願う私としては、どうにも残念な現状である。
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